さいたま市 竹内接骨院/ アカシヤ接骨院のゆるーいブログ

さいたま市で接骨院をする傍ら、健康など身近な情報をゆるーく発信していきます。

手の指の関節痛と変形について

それってリウマチ? へバーデン結節 ブシャール結節

今日はまじめに医療に関するブログを少々書きたいと思います。

 

特に原因が無いのに、「手の指の関節が痛む、腫れてきた、変形してきた。」

などの症状を訴えて来院される方が時折おられます。

 

リウマチかな?と大変心配をされる方もおられます。

確かに関節リウマチの特徴的な症状の一つに手指の変形があります。

 

関節リウマチとは自己免疫疾患のひとつと考えられていて、自分自身の身体の一部組織を異物とみなし攻撃をしてしまう反応です。

特に滑膜という部分にそれが起こり関節が炎症を起こし関節の痛み、変形などを引き起こします。

診断には

1)朝のこわばり 1時間以上

2)3関節以上の関節炎 

3)手の関節炎 手首の関節・指の付け根の関節・第2関節の少なくとも1関節の腫れ

4)対称性の関節炎 左右両側の関節炎

5)皮下結節 皮膚の下にできるしこり

6)手のレントゲン写真

7)血清リウマトイド因子が陽性

以上の7項目があり、そのうち4項目以上あてはまり、1)~4)は6週間以上継続していると関節リウマチと診断をされます。

 

ちょっとお気づきの方もおられるかと思いますが、第1関節の症状はありません。

ですので、第1関節のみの痛みや変形は関節リウマチではなくへバーデン結節が考えられます。

また、第2関節のみにみられる関節痛や変形があります。これはブシャール結節が考えられます。

いずれも女性に多くみられますが、へバーデン結節とブシャール結節は女性ホルモンが影響をしているのではないかと考えられている為、閉経後の女性に多くみられます。

これらの診断は容易ですが、変形がある程度収まるまでは痛みなどが継続することが多いです。

ただ、深刻な状況になることは少なく、時間とともに落ち着いてくることが多いです。

ですので、病院などでも消炎鎮痛剤の塗り薬が処方されるだけ。なんてことが多いです。

 

しかし、関節リウマチは深刻な状態を招くことも多いため、早い時期からの治療が大切です。今は良い薬や治療法があるようですので、怪しいと思ったらリウマチ科のある専門医を早めに受診されて下さい。

私も以前、若い女性から相談を受けたことがあります。洋服のボタンをはめるのも少し苦労しておりました。すぐにリウマチ科のある、総合病院を紹介しましたが。

私にとっても、辛くとても悲しいことでした。

特に女性は家事や子育て・お化粧など、手を使う機会がとても多いです。

変形などの症状ががひどくならないよう早めの対応をして下さい。

 

そして、

女性はもちろん、多くの関節リウマチの方々が明るく楽しい生活が送れますことをお祈り申し上げ、本日のブログを終了致します。ありがとうございました。